カモフラなのに溺愛されても困ります!

「できる人がふさわしいというわけでもないだろ」

「いやいや、私、品格皆無なんですけど。絶世の美女でもないし、普通の女子高生だよ?相手は坊ちゃん!坊ちゃんならいるでしょ、昔からの許嫁とか政略結婚相手とか……」


私、おかしい事言ってる?!

こんなに必死に訴えてるのに、おじいちゃんは笑うだけ。

全然笑えないし。

……でも、破談になる可能性のが高くなったからここは喜ぶべきかな。

だって西園寺グループなんかが私みたいな小物を嫁になんか選ぶわけないじゃない。

とりあえず参加して、お見合いの時間をひたすら耐えれば大丈夫。

西園寺グループが相手で、精神的に無事でいられるのか、自信ないけど。

まあ、普段会えない有名人に会いに行く感覚でいいよね?

そんな風に考えないと、緊張で押しつぶされてしまうから。


「楓は楓のままでいいんだよ。ワシが言うのだから間違いはない」

「……もう、おじいちゃんってば!」