「ねえ、楓。これからカラオケ行かない?」
SHRが終わって、帰り支度をしていた私に声をかけてきた愛莉。
支度の手を止めて、私は申し訳なさそうに顔の前で手を合わせる。
「愛莉、ごめん。今日、おじいちゃんに呼ばれたから行かなくちゃいけなくて」
「あ、そうなんだ?もしかして、楓が大学進学決まったから、お祝いしてくれるのかね」
「うーん、それなら嬉しいなぁ。……でも、進学って言っても、内部進学だけどね」
確かに合格祝いだったら嬉しいけどって思いながらアハハと笑った。
でも、それなら別に学校帰りにお呼び出しするほどの事でもないとは思うんだけど。
私の名前は花宮楓。
紫苑学園大学附属高校に通う三年生。
愛莉こと、鳥海愛莉に言った通り、内部進学が決まって、晴れて受験生から解放されたところ。
卒業までの半年、何をして過ごそうか、いくつかプランは決まっている。
SHRが終わって、帰り支度をしていた私に声をかけてきた愛莉。
支度の手を止めて、私は申し訳なさそうに顔の前で手を合わせる。
「愛莉、ごめん。今日、おじいちゃんに呼ばれたから行かなくちゃいけなくて」
「あ、そうなんだ?もしかして、楓が大学進学決まったから、お祝いしてくれるのかね」
「うーん、それなら嬉しいなぁ。……でも、進学って言っても、内部進学だけどね」
確かに合格祝いだったら嬉しいけどって思いながらアハハと笑った。
でも、それなら別に学校帰りにお呼び出しするほどの事でもないとは思うんだけど。
私の名前は花宮楓。
紫苑学園大学附属高校に通う三年生。
愛莉こと、鳥海愛莉に言った通り、内部進学が決まって、晴れて受験生から解放されたところ。
卒業までの半年、何をして過ごそうか、いくつかプランは決まっている。
