「さて、そろそろ友達ドールについてご説明をさせていただきますわね」
そう言うとエリスさんは立ち上がり、女の子もそれに続くように立ち上がった。
私は背筋を伸ばして、その場で正座をする。
なんだか変に緊張してきた…。
「まず、最初にお伝えするのは…『友達ドール』は人間と同じように成長するということ」
「成長…?ドールなのに…?」
私の疑問にエリスさんがこくりと頷く。
「ええ、この子達『友達ドール』は人間と同じように成長し、いずれ老いていきます。友達である奏様と同じ時を生きるためですわ」
エリスさんの隣で、女の子が胸に手をあてる。
そしてエリスさんの言葉に続くように口を開いた。
「私達ドールも一緒に年をとることで、奏ちゃんと並んだときの違和感を消すことができるの。片方だけ若いままなんて行動も制限されるでしょう?」
確かに、ドールが年をとらずにいると私だけお婆ちゃんになってしまう。
でも、それだとドールは『友達』ではなく『孫』に見られてしまいそうだ。
そんなことになったら、例えば私が老人ホームなんかに入ったら離ればなれにされてしまうだろう。
エリスさんが「大丈夫ですわ」と笑う。



