友達ドール2


「朝から誰だろう…」


パタパタと小走りにインターホンに出る。


「はいー?」


声だけしか聞こえないインターホンの向こうから、女性の声が聞こえてきた。


『ごきげんよう、朝から失礼致します。わたくしはエリスと申す者ですが…』


「はあ…?」


上品さを感じる話し方。

なにかの訪問販売か宗教の勧誘とかだろうか?

なんにせよ帰ってもらわなきゃ…。


「えっと…ごめんなさい、今父が留守にしてて…」


私は会話を終えようと言葉を並べる。

すると、女性はこう言った。


『友達ドールをお渡しにきました、林田 (かなで)様』


“友達ドール”…?

その単語に耳を疑う。

…まさか、本当に届いたの…?


「ま…待ってて下さい、今行きます…!」


私はすぐに玄関へ行き、ドアを開けた。

そこには、二人の女性。

一人は貴族のようなミントグリーンのドレスをまとった綺麗な女の人。

シミ一つ無い白い肌と、緩く巻かれた金色の髪の毛。

蒼い瞳が優しげに私を見つめている。


「あぁ、良かった。こちらで合っていましたね」


女の人が両手をパチンと合わせてニコリと笑う。

だけど、私の視線はその女の人の後ろにいるもう一人に注がれていた。

肩までの髪の毛に泣きぼくろが印象的な、長袖の可愛いワンピースを着た女の子。

彼女もまた、ドレスの女の人と同じように私へ微笑みを浮かべている。