「…あ、れ…?」
視界がぼやけていく。
ふわふわと体が浮き上がるような感覚を覚えた直後、目の前が真っ暗になった。
***
カーテンの隙間から陽射しがもれている。
ポカポカとした暖かな空気に目が覚めた。
「…今のは…夢…?」
布団から上半身を起こしたとき、違和感を感じた。
服が、変わっている…?
昨日は上下黒のスウェットを着て寝たはずなのに…。
今の私はボーダーのシャツに黒のスキニーパンツを着用していた。
…あれ…?
これって確か、あのときの___。
「…ぅ、ぐ…」
ズキン___
頭が痛んだ。
「頭痛薬、どこに置いたっけ…」
枕元を指先で探る。
ふと、あのおまじないの本が手に触れた。
「………これ…」
ペラペラと本をめくり、友達ドールのページを開く。
そこには小さな字で、こんな注意書きが書かれていた。
『夢の中ではその人の、現在の心に深く関わる服装で登場します』
___現在の心…。
私の中には、やはりまだあの子がいるんだ…。
痛む頭をそっと押さえる。
徐々に夢の内容を思い出してきた。



