住所と名前を書き終えて、私は店内を見渡した。
「…どのドールも同じに見えるけど…」
___お好きなドールを一体、贈らせていただきます。
手紙にはそう書いてあった。
髪型や髪色が違うドールはいるけど…それで選べってことなのかな…?
「…あれ…?」
ふと、ドール達の首にかけられた紙が見えた。
値段が書いてあるのだと思っていたけど、違う。
そこに書いてあったのは___性格だった。
性格・ポジティブ
性格・恥ずかしがり屋
性格・強気
それぞれ首にかけられている性格が違う。
「これで選んでいけばいいの…?」
私は一体一体、ゆっくりとドールを眺める。
本当にもらえるなら、あの子みたいな子がいい。
どこかにいないかな…。
あの子に似ている性格のドールが、どこかに。
「…あっ…」
しばらく探して、やっと見つけた。
店内の奥の方に、ひっそりと隠れるように置かれたドール。
「性格は…穏やか、か」
よく外見を観察してみると、心なしかあの子と似ている見た目をしていた。
髪は肩までの黒髪で、目元にホクロがある。
___この子がいい。
私はドールにカードを握らせた。



