『このアカウントについて』
それが一番最新の書き込み。
「…なんだろう、これ…」
そのタイトルをタップする。
開かれた本文にはご遺族からの言葉が書き込まれていた。
『このアカウントの持ち主である私共の娘が亡くなりました為、ここにお知らせを致します。
娘は生前、このSNS内でできた友人の言葉に助けられたとそれは嬉しそうに話していました。
娘に代わり、厚くお礼申し上げます、今までありがとうございました』
心が痛む。
長いことスマホに触れられなかったから、こんな書き込みがあったことすら知らなかった。
娘を失ったご遺族の悲しみは、一体どれだけのものだっただろう。
自然と目から涙がこぼれ出た。
「…奏ちゃん…」
ひなたが指先で私の涙をすくいとる。
「奏ちゃんは優しいのね、雛ちゃんのことをずっと思っていたんだよね」
「…私は、なにもできなかったよ。ただ思ってただけ」
「そんなことないよ」
「……うん」
ひなたの言葉に小さく頷きながら、画面を下にスクロールする。
ふと、気になる書き込みがあった。
投稿された日付は雛が亡くなるちょうど1ヶ月前。
タイトルは『計画実行の日』。



