友達ドール2




***



その夜、お父さんが買ってきたお寿司を食べながらのささやかな“ひなた歓迎パーティー”が始まった。

三人で楽しい時間を過ごして、そして順番にお風呂に入る。

普段はあまり飲まない缶ビールを飲んで、一足先に部屋へと戻っていくお父さんを見送った。


「私達もお部屋に行こうか」


ひなたが私の手を握った。

頷いて、部屋への廊下を渡る。

部屋に入ると、ひなたは私に笑いかけた。


「改めて、今日からよろしくね、奏ちゃん」


ひなたの顔を見ていると、やはりあの子を思い出した。

肩までの髪の毛、小さな泣きぼくろ。

私に対して優しく接してくれるところも…。


「___っ…」


頭が痛む。

ズキズキと頭の奥底で鐘を鳴らされているように痛みが広がる。


「奏ちゃん…?大丈夫…?」


ひなたが私に寄り添い、心配してくれていた。

私は「うん…大丈夫」と答えながら頭を押さえる。


「そう…?私にできることがあったら、なんでも言ってね」


「ありがとう、ひなた___」


そのとき。

こんな考えが頭をよぎった。

ひなたなら…協力してくれるかもしれない。

あのことについて___。

私は、小さく口を開いた。


「ひなたに…聞いてもらいたい話があるの」