友達ドール2


説明するとなったら…どこから話せばいいんだろう。

家に突然見知らぬ女の子がいて、一緒に住みたいなんておかしいよね…?

『友達ドール』のことを話す?

夢の中でお店に行って選んだって言う?

いや…普通に考えて信じてもらえるわけがない。

思考を巡らせる私を見てひなたが笑う。


「ふふ、大丈夫よ奏ちゃん」


ひなたの言葉に首を傾げる。


「だ…だって…なにか理由を考えなきゃ、お父さんも夜には帰ってくるし」


「心配しないで、もう書き換えられてる(・・・・・・・・)はずだから」


………書き換えられてる?


「それ、どういうこと?」


私が聞くと、ひなたはこくりと頷く。


「言葉の通り、奏ちゃんのお父様や叔母様も、私のことは既に都合の良い理由で認識しているはずよ…それがエリス様のもう一つの能力なの」


「エリスさんの…能力?」


「ええ…他者の記憶を塗り替える能力よ。…信じられないなら、確かめてみた方が安心できるかも?」


ひなたに促され、私は廊下に置いてある固定電話からお父さんに電話をかけた。

仕事中だろうから出てくれるか分からないけど…。

そんなことを思っていたら、電話が繋がった。

電話口から聞き慣れたお父さんの声がする。