友達ドール2


叔母(おば)さんが作ってくれる料理より美味しいかも…」


「叔母さん?」


「うん、たまに料理を作りに来てくれるんだ」


だから僅かだけど、ウチの冷蔵庫には食品が入っている。

料理をしないお父さんと私の栄養状態を心配して、叔母さんが買ってきて作ってくれる…というのが我が家の恒例だった。


「そっか、でもこれからは私が作るよ。…あ、エリス様から月々のお小遣いはもらえるから、金銭面も心配しなくていいからね」


ひなたがトーストをかじる。

さっき本人から教えてもらったけど、ドールも人間と同じように食べ物からエネルギーを摂取するらしい。

私はコーンポタージュを一口飲む。

それから、思っていたことをひなたに問いかけた。


「そういえば…ひなたって、これからどこに住むの?お家もエリスさんが決めてあるとか?」


私の言葉にひなたは首を横に振る。


「いいえ、私は今日から奏ちゃんと暮らすのよ」


「…ふぇ…?」


トーストにかじりついたまま、変な声が出た。

今、ひなたはなんて言った?

一緒に暮らすって…?

私と、この家で?

急いでトーストをのみ込み、あたふたと両手を振る。


「え…待って待って!えっと…嬉しいけど、でも私、お父さんになんて説明すればいいか……」