俺が人間からリスになった時、その話を嘲笑せず、真面目に聞いてくれたのがこのフクロウだった。 そして、リスとして在り方のようなものを教えてくれたのもこのフクロウだった。 いわば、このフクロウは俺にとって、師匠のような存在。しかし、立場はあくまでフクロウとリスとして、対等。 「リスは主に地上で落ちた木の実を食べて生活していたらいい。たまに木の上を登るから、木登りの練習も忘れずしておくように」 俺はそのアドバイスを無視した。