バイト先は、ローズが見つけてくれた。今のマスターにかなり無理を言ってお願いしてくれたみたいだった。 そこで僕はバイト代を貯めて、なんとかマスターの力も借りながら、1Rのアパートに入居することができた。 とりあえず、住むところも、仕事も手に入れた。でも、僕にはそれ以上の目標といったものが何もなく、ただローズに付いてどこかへ出かけるか、バイトへ行くかだけの生活。 そんな日々で、僕は十分だった。