「………下山先生は今までたくさん私のことを助けてくれた
それをこのクラスで1番分かってるのは真奈でしょ?
下山先生に助けられた分、今度は私が先生を助ける」
「それは教師として当たり前なことで…!」
「教師っていう仕事以上のことを、下山先生は私にしてくれてたんだよ
こういう時でしか………先生に恩返しできないもん
例え記憶がなくても」
「香音………」
「みんなの気持ちも分かる
特に真奈なんかは私のために怒ってくれたんだよね
本当にありがとう
真奈のそういうところ大好きだよ」
「…………………」
「けど、もう少し待ってみよ?
もしかしたら明日にでも記憶戻るかもだし
私は、みんなと楽しく過ごしたい
下山先生も含めて」
「………香音は、今のままでいいの?
給食だって無理やり食べて………」
「給食も、先生のおかげで食べれるようになったんだよ
前の甘々な下山先生だったら、絶対にここまで食べれてなかった
それこそ衰弱しちゃうよ
だから私は、今の下山先生に感謝してる」
「それでも…!」
「真奈、もうやめよ
私はこれでいいの
これがいい
私のためを思って言ってくれてるなら、私のお願いを聞いてほしい」
「っ……………」
「何かあったらまた相談するからさ
この話はその時にまたしよ」
「…………分かった」
「真奈ありがとうね
みんなもありがとう
私は、みんなと楽しく過ごしたい
欲を言えば、下山先生が安心して戻って来れる環境にしていたいな
なんなら今の下山先生とも仲良くなりたいし
ね、下山先生!」
「……………そう…だな………」
「だから、みんなで仲良くしてこ!
私は楽しい学校生活が良い
みんなは?
この暗い感じのまま過ごしたい?」
「それはちょっと……」
「ずっとこのままは嫌だよなぁ………」
「毎日これは耐えられねぇ……」
「でしょ?
だから楽しくやろ!!
何か言いたいことがあるならこの時間まで!」
「てかもう言い切った気がする」
「だよなー」
「言えてちょっとスッキリしたし」
「一人じゃ言いにくくてもみんな言ってたしね」
「だから下山先生、こんなダメージ喰らってたのか!
お疲れ様です!」
「岩本言い方ー」
「全然お疲れ様って感じの言い方じゃないよね」
「むしろ面白がってる」
「だって面白くない?
前の先生じゃこんなところ見れなかったじゃん」


