「先生の……!
先生の帰る場所は………私が守るの…………」
「アイツは戻ってこないかもしれないよ」
「絶対戻ってくるの!
だって………先生が言ったんだよ…………俺のために生きろって…………それも………なかったことにするの…………?」
「…………………分かったよ」
そして私の身体は宙に浮いた
「ちょっ………下ろして…………」
「………後で下ろす
みんなの前で倒れる訳には行かないでしょ?
せめて教室の近くくらいまでは運ばさせてよ
それともアイツじゃないとダメ?」
「けど………重いから…………」
「さっきも運んだので手遅れです
それに君軽すぎるから
大人しくしてて」
そう言われ、私はどうすることもできなかった
「…………言っておくけど、君の味方にはなれないから
どんなに君が不利な状況でも、助けない」
「……分かってます」
「…………じゃ、下ろすよ」
少し離れたところからでも分かる
不穏な空気感
やっぱり良くはないよね…………
「………これでも行くのか?」
「行きます
守るって決めたから」
「はぁ………アイツより頼もしいじゃん
少しは見習ってほしいわ」
「……本当の先生は、頼もしいですよ
どんな時でも周りをよく見てて、誰にでも優しくて………ちょっと強引なところもあるけど………そんなところが好きだったんです
だから………信じてるんです
私の心を開かせた先生を…………初めて教師を信じさせてくれた先生を………」
そして私は教室へ一歩足を踏み入れた


