私の人生を変えてくれた人 番外編2


〜香音目線〜


「…………………岩本さん、アイツ行ったけど」

「………起きてたのバレてたんですね」

「まぁね
 アイツは気づいてなさそうだったけど」

「…………気づいていながら、あんなこと聞いたんですか」

「……君も分かったでしょ
 アイツもアイツなりに苦しんでるんだよ
 教師としての立場と君への想い
 前のアイツは乗り越えられたけど、今のアイツはどうかなー」

「…………私は望んでないです
 今の下山先生と前と同じ関係になることを」

「でも、前と同じ関係にならない限り、アイツには心を開かない
 そうだろ?」

「……………………」

「それと、そろそろ君のクラスも限界だよ
 みんなもアイツに言いたいこと溜め込んでるっぽいし
 今まで君が押さえ込んでたみたいだけど」

「っ………………」

「……本当にアイツのためを思うなら、押さえ込まない方が良いよ
 それくらいなら学級崩壊させた方がマシ
 アイツはまだ自分の置かれた状況を理解してない
 君のおかげで学級運営できてるってことに……全然気づいてない
 それなのに君に喧嘩売ってるんだろ?
 内山さん、だいぶ怒ってるよ」