私の人生を変えてくれた人 番外編2


「………案外、この子は結構素直にお前に自分の気持ち言ってるよ
 それが矛盾ばかりだとしても」

「………そんな感じには見えないです」

「この子は分かりやすいよ
 お前がちゃんと向き合おうとしないから、分からないだけで」

「向き合おうとしてます
 けどコイツが逃げるから」

「それでも向き合おうとするのが、前のお前なんだよ」

「………………」

「どうせあれだろ
 今1番困ってるのって、嫌いだの好きだの言われて分からなくなってるんだろ?」

「え………なんで分かるんですか…?」

「2人とも分かりやすいから
 この子の嫌いも好きも本心なの
 お前に対して抱いてる感情
 お前はこの子のことどう思ってるんだよ?」

「…………なんか放っておけない奴」

「というと?」

「………………分かってますよね?」

「分からねぇよ
 誰にでも分かるように言え」

「…………好きですよ、生徒として」

「あ、逃げた」

「逃げてません
 教師として普通の感情です」

「…………立場を理由に、逃げてるようにしか見えない」

「教師ですから」

「じゃあもし仮に、お前が学生の時にこの子と出会っていたら?」

「……………俺のものにしてました」

「ほら、それがお前の本心じゃん」

「……………」

「一回でいいからさ、この子にその本心言ってみろよ
 そしたら絶対変わるから」

「はぁ?
 正気ですか?
 コイツは生徒ですよ
 俺も教師なわけで、超えたらいけない一線はあるんです」