「もちろんです」
「うん
実際はね、今対立してるの
下山先生は今すぐにでも来たいとは言ってて………ただ管理職の方がもう少し休めって言ってて
だから、管理職が折れれば明日にでも来るとは思う
まぁ明日は現実的に無理だろうけど」
「…………休んでる理由は…?
下山先生、冬休みの部活も途中から来ませんでした」
「………冬休み入ってすぐ、事故に遭った」
「えっ…………大丈夫なんですか!?」
「大丈夫だよ
全然日常生活送れてるみたいだし」
「良かった……………」
「………………けどね、管理職が仕事に戻すのに難色を示してる理由があるの」
「怪我とかですか…?」
「……多分、岩本は傷つくと思う
それでも聞く?
知りたいなら言うし、聞かなくてもいい」
「…………傷ついてもいいから知りたいです」
「だよね
まぁそのうち全体にも言われるとは思うけど…………
下山先生、事故で少し頭を打ったみたいで…………記憶が曖昧になってるみたい
それに………ここ一年くらいの記憶は完全にないらしい」
「っ…………………」
「だから管理職は難色を示してるの
記憶のない状態で担任に戻すのを
それに4組は…………一歩接し方を間違えれば学級崩壊になりかねない」
「そうなんですか…?
私たちみんな仲良いですよ?」
「………これは教員にしか分からないことだと思う
でもこの見解は学年の先生、全員一致してるから
私だけの感覚ではないの」
「……………下山先生は、戻って来れないんですか」
「……これに至っては管理職次第だよ」


