そしてみんなが帰り支度をしている中、私は関口先生のもとへ向かった
関口先生のクラスもちょうど帰りのSHRが終わったようで、次々とクラスの人たちが教室から出てきている
ちょうど関口先生も誰とも話してないし、呼ぶなら今かな
「関口先生ー」
「あ、岩本
………来ると思ってたよ
準備室行っててくれる?
すぐに行くから
聞きたいことあるんでしょ?」
「はい」
「多分その話、ここじゃ出来ないから
………なんとなく内容の見当は付いてる」
「多分当たってます
では、先に行ってますね
全然ゆっくり来てもらって大丈夫なので」
そして私はひと足先に準備室へ向かった
準備室で外を眺めてると、すぐに関口先生も来た
「ごめんね、お待たせ」
「全然待ってないので大丈夫です
むしろすみません」
「謝る必要ないよ
下山先生のことでしょ?」
「はい
水島先生からしばらく休むって聞いて………」
「まぁ、しばらくかは分からないけどね
すぐ来るかもしれないし」
「…………まだ明確には決まってないってことですか?」
「んー………どこまで言っていいのかなぁ………
まぁ岩本ならいっか
気になってるんだもんね?」
「はい」
「ただし、他言無用でお願いします
生徒に話していい内容ではないと思うから」


