お前の初恋、邪魔はさせない

第三章〈疲れた日〉
「ねぇ、來。結局、
どういう関係なの?」
「…それはな、」
昨日あった事を全て響に話した。
「…なんで、逃げなかったの?」
「なるる…。お前、それは俺の幼馴染としての
質問か?」
俺と響は幼馴染だ。
幼稚園からの仲で、
だからこそ今はこんな関係になっている。
「さぁね?」
「はぁ…。言わないんだったら、俺も言わない。」
「えー。…普通に、今学校が同じってだけの
友達としての、質問。」
「あっそ。んじゃ、言わない。」
「えー!ひどい!」
別に酷くないだろ…と思ったが
そんなことを言うとこいつが
ショックで数日学校に来なくなるから流石に
やめておいた。
その時、
「おーい、お前ら。あと1限で学校終わるぞー。気合い入れていこうなー。」
よりにのってこいつの授業かよ…。
最後の1限が始まりそうだったから、
俺らは自分の席へとついた。

「はー、終わった。ねぇ、來。あいつ、今日も
俺らばっか当ててきたよ。最悪…。」
そんな事言ってる響は無視。
あいつもどうせわかってるだろうし。
なんせ俺は早く部屋に帰りたい人だからな。
今日は生徒会の仕事もないし。
それに、なにより早く教室を出たら
女共にキャーキャー言われずに済むし。
そんなことを思いながら俺は教室を出た。
「はぁ…。」
帰ってきて早々溜息が出た。
うちは寮制だが、生徒会の奴らは寮が別になってる。
そのお陰で結構帰りやすい。
にしても、今日はやけに落ち着かない日だった…。
…特に、涼羽夏音ってやつ。
あいつがいるかどうかでも
変わったな。
結局、あいつは何なんだ…?
まぁいいか。
考え事してても疲れるだけだしな。
そう思って、今日はもう寝た。
でもその日に夢を見た。
知らない部屋だ。
「ここは寮でもなんでもない。」
直感的に思った。
でも違った。
少し見渡したらあの女、涼羽夏音がいた。
最初は誰だかわからなかったが、
瞳からしてきっとあいつだと判断した。
その女、涼羽夏音はいつもとは打って変わってとても楽しそうにしていた。

そこで終わった。

「ハッ!?」
目が覚めた。
朝の6:30。
「…何なんだ、今の夢は。」
いつもなら、夢なんて覚えてないのに…。
今回は、抜け落ちてる記憶なんてない。
生徒会メンバーの
集合時間は7:00からだ。
ちなみに、俺、玲緒、叶、海満を除いて
基本的に生徒会のくせに群れてサボってやがるから、基本7:20ほどにくる。
それでも、先生に言ったら俺らの秘密が
バレそうで怖いから言えてない。
まぁでも、そんなこと気にしてても時間の無駄だ。
だから、それよりも…。
「準備するか。」