久遠くん……こんなに話の話題にされているなんて……。
たぶん、いや、絶対。
久遠くんは人気者みたいだ。
そんなこんなで、学校に着いた私たち。
AクラスとSクラスでは校舎が違うから、校門でお別れだ。
「久遠くん、一緒に話せて嬉しかったよ。またねっ」
「へっ……あ、うん。またね」
笑って手を振ると、久遠くんは、少しだけ固まった。
顔が、少しだけ赤かったような……?
まあ、いっか!
久遠くん、また会えたらいいな……っ。
私は、気にせずに、教室へ向かった。
「……っ、反則だから」
……久遠くんがその場でしゃがみ込んで、赤くなった顔を手で隠していることも知らず。

