何度でもキミだけを好きになる。

「っ、待ってくれ―――――七瀬!!」





名前を呼ばれて、私は振り返る。



こんな大人数がいる中で、どうして名前なんて呼ぶかな。





今までずっと、隠してきたのにね。






『雨宮 七瀬は、宮野 瀬那の隠し子である』ってこと。









「電車だと時間がかかる。車に乗ってくれ、早く!」



「……なにそれ、今更、父親面してるつもり?」





ぽろっ、と、口から出た独り言。


その言葉を聞いた宮野さんは、傷ついたような表情をした。





「え……」



「ありがとうございます、お言葉に甘えて、そうさせてもらいます。でも……それだけだ」



「……七瀬」



「それを教えてくれたことにも、車を手配してくれたことにも感謝はしてる。でも―――もう、二度と私に関わらないで」



「……!」



「……はやく、行きましょう」





そう言って、私は、彼の横を通り過ぎた。