何度でもキミだけを好きになる。

「なーなーせーちゃーん!! どこー!?」




そんな大声が聞こえて、私たちは、はっとした。





「い、今の……私のこと?」



「いや……でも、他の『ななせさん』かもしれないし……」



「そ、そうだよね?」





私が呼ばれるなんて、なにかやらかした覚えもないし。



うん、違う。




そう思っていたが。





「雨宮 七瀬ちゃーん!! いたら返事してー!!」





そう呼ばれて、私は目を見開いた。






同名ならまだしも……同姓同名なんて、流石にないだろう。



もしかして、ほんとに私のこと……?





「私、ちょっと外見てくる……!」


「え、あ、ちょっと……!」




久遠くんの戸惑う声を無視して、私は扉を開けた。





「じゃあ……またね、久遠くん!」



「う、うん……またね、ナナちゃん」