何度でもキミだけを好きになる。

「七瀬ちゃん、おはよ!」


「あ、羽衣ちゃん……おはよ」


「あれ、なんか疲れてない?」


「あはは……気のせいじゃないかな……」




そう誤魔化すけど、実際は疲れ気味だ。



その原因は――――久遠くんである。





雨の日、一緒に帰った後。



私は、久遠くんに恋心を抱きかけてた。





でも、やっぱり『誰かを好きになる』ということは、私にとってありえないこと。



私は、絶対に誰かを好きにならない、って心に決めてるんだ。





その原因は、私の両親にある。




私の両親は、離婚している―――――いや、実際は違うんだけど。




ほぼ、離婚状態にあるんだ。まあ、別居中ってこと。







美形の両親。お母さんは一般人で、私の父親は有名な芸能人。



このことは、誰にも言ったことがない……いや、言えないんだ。




だって、私のことは知られていないんだから。





私の父親である雨宮(あまみや) 瀬那(せな)に娘がいる、なんてことは極秘情報。



要するに、私は隠し子なんだ。