何度でもキミだけを好きになる。

「いやいや、大丈夫。でも、本当によかった……」




俺も、そう伝える。




「あはは、心配かけちゃったみたいだね。ごめんね?」





俺がかなり深刻な表情をしていたのか、もう一度謝ってくる彼女。



でも、本当によかった。




最悪の事態に、陥らなくて。






そして、確認するように俺は彼女の顔に自分の顔を近づけた。




すると、それに驚いたのか、顔を赤くさせる彼女。





「へっ? く、久遠くん……!?」





そんな顔も、可愛いなんて思いながら、質問する。






「ナナちゃん、俺のこと分かる? 俺の名前、言える?」



「えっと……久遠、晴斗くん……だよね?」





俺の質問の意味が分からない、というような顔をする。


でも、俺は彼女の答えを聞いて、本当にほっとした。




ちゃんと、俺のこと分かってる。




「……よかった」


「えっと、う、うん!」




本当にわけがわからない、というような顔をさせながら、頷く彼女。


そんな姿さえも可愛く見える。




あー……なんだろ、この子。


この子以外にこんな感情持たないのにな、俺。