何度でもキミだけを好きになる。

いつもと同じ時刻の電車に乗って、高校へ向かう。



それにしても、今日は人が多いような気がする……。





周りには、学生だけではなく、サラリーマンもたくさんいた。




怖い……。



中学校のころ、痴漢の被害にあったこともあって、男性がすこし怖い。


それに、男性はそもそも苦手だし。



もう……私のばか!


なんで女性専用車両に乗らなかったの?




心の中で文句を言っていると、私の目の前に、男の人が立った。


少し小太りの、中年のおじさん。


少し嫌な予感がして、出来るだけ距離をとる。




うう……っ。


早く最寄り駅に着いて……っ。




いくら祈っても、乗車時間が変わることなんてない。


私は、そんな登下校中の電車の中が、本当に苦手だ。





出来るだけ気にしないようにしていた、そのとき。



私のスカートに、誰かの手が当たった、ような気がした。




ひっ……。


まさか……ち、痴漢?




気のせいなんかではなく、何度も触れてくる。


恐怖で声が出ず、体が震えた。




や、やだ……っ!


気持ち悪い……っ!




冷や汗が垂れて、身動きが取れずにいた。



誰かが、気付いてくれたら。



でも、人が多くて、誰も気が付かない。





誰か、助けて……っ。




目をぎゅっと(つむ)る。