何度でもキミだけを好きになる。

あー……俺の頭がもっとよかったらよかったのに。




そしたら、同じクラスになれてたかな?


クラスメートだったら、もっと話しかけに行ける機会だって増えるのにな。



なんて悔やんでも、意味はないって分かってるけど。




彼女みたいに、頭が良ければ……いや。






―――――彼女の頭の良さは、元からじゃないんだったな。





そのとき。


がしっと、肩に誰かの腕が回った。




「よっ、はーると!」


「うわ、びっくりした」





びっくりして振り返ると、そこには俺の親友が立っていた。



そいつは、篠宮(しのみや) (ゆい)




中性的な顔立ちをしていて、身長も低め。


名前も女っぽい。


声も、男にしては高めで女にしては低めという、なんとも性別が分かりにくいやつだ。




実際のところは心も体も男。


でも、そういう見た目や名前のことがあって、初対面だと女と勘違いされることも多い。