何度でもキミだけを好きになる。

「いやいや、大丈夫。でも、本当によかった……」


「あはは、心配かけちゃったみたいだね。ごめんね?」




私がそう言うと、久遠くんは、顔をグイッと近づけてきた。


突然のことに、思わず顔が熱くなるのを感じる。




「へっ? く、久遠くん……!?」


「ナナちゃん、俺のこと分かる? 俺の名前、言える?」


「えっと……久遠、晴斗くん……だよね?」




どうして、そんなこと聞くんだろ?


少しだけ不思議に思いながら、そう答える。



すると、久遠くんは、嬉しそうな、安心したような表情を浮かべた。





「……よかった」


「えっと、う、うん!」




すると、そこに保健室の先生が来た。




「あっ、雨宮さん! 大丈夫? 気を失ってたみたいだけど……」


「先生、心配をかけてしまってごめんなさい……もう全然平気です!」


「それならよかったわ。あ、もう暗くなってるから気を付けて帰ってね」


「はい、わかりました!」


「それと、久遠くんも、連れてきてくれてありがとう」


「いえいえ」


「じゃあ先生、さようならー!」




笑顔で挨拶すると、保健室の先生も笑顔でさようなら、と言ってくれた。




校舎から出ると、雨が降っていた。



あ……そういえば、雨、降ってたんだった……。


傘ないし困ってたんだよね。



うーん……どうしよ……っ。