何度でもキミだけを好きになる。






まだ、今より少しだけ幼い私。



私は、誰かに話しかけている。




『ねえ……っ』


『ん?』


『そばにいるって、約束ね――――?』




そう言ったら、キミは当たり前だ、と笑いかけてくれた。




『そっちこそ、ずっとそばにいて』


『もちろん。ずーっと、大好き』


『……うん、知ってる』




ねえ、キミは誰……?


どうして、私はキミに話しかけているの?



私の記憶に、キミは存在していないはず。



なのに、どうして――――っ?










「……! ……ちゃん、ナナちゃん!!」


「……っ」




久遠くんの声を聞いて、私は、ばっと起き上がった。




「よかった……大丈夫?」



「あれ、私、確か……っ」




階段を、踏み外して……。


その後のことが、思い出せない。



確か、頭痛がして……っ。




う……思い出そうとすると、頭痛を少し感じた。





心配そうな顔をしている久遠くんに申し訳なくなってきた。


心配、させちゃったんだよね……。




「心配かけて、ごめんね」


「大丈夫……ナナちゃん、階段踏み外して、頭から落ちそうになってたんだ。だから、俺が落ちないように引っ張ったんだけど、急に頭を抱えだして……」


「久遠くん、助けてくれたの……? 本当に、ありがとうっ」




私は、心からお礼を言った。