何度でもキミだけを好きになる。

廊下から、たくさんの叫び声が聞こえて、私はばっと廊下の方を見た。



悲鳴……というよりは、驚いたような感じ。


黄色い叫び声が飛び交っていた。





「え……なんなの?」




羽衣ちゃんも、混乱している。


こんなに女の子たちが叫ぶなんて。



なにかあったのかな……?






――――ガラガラっ。




教室の扉が開く。



誰かが入って来た。





「――――やっと、見つけた」




え?


どうして……。





「久遠、くん?」





叫び声の、正体。



それは……久遠くんだったみたい。





さすが、人気者……久遠くんには、すごい影響力があるみたいだ。




私は、そう思って驚いた。





「えっ、久遠くんだ! もしかして、七瀬ちゃんに用があるんじゃない!?」




きゃー! と、別の意味で叫んでいる羽衣ちゃん。


そして、羽衣ちゃんは、私の背中を押した。




「ほら、七瀬ちゃん! 今がチャンスだよっ!」


「ちゃ、チャンスってなんの……?」


「何って、もちろん、久遠くんの心をつかむチャンス、ってことだよ!」




ガッツポーズをして、私に見せる羽衣ちゃん。



な、なにか勘違いしてない……?




「わ、私、別にそう言うつもりじゃ……っ」


「ほらほら、行くよっ!」




私の言葉も聞かず、腕を引っ張って連れていかれる。


そして、久遠くんに声をかけた。




「久遠くん! なにか七瀬ちゃんに用ですか……!?」


「あ、うん。よかったら、お昼一緒にどうかなってさ」




あ……でも、お昼は、羽衣ちゃんとって言ってるし。


お断りさせてもらおう……。