何度でもキミだけを好きになる。

「えー! 久遠くん、かっこいーい」




話を聞いた羽衣ちゃんは、一人で楽しそうにしている。


久遠くんは、顔がかっこいいんだけど、性格もかっこいい。



羽衣ちゃんの言葉に、うんうん、と頷いて納得した。




「顔だけじゃなくて性格もいいんだ! ちょっとびっくりかも」


「びっくりは失礼だよ……! でも、本当にいい人だった」


「ふふふ……もう何人もの男子を斬ってる七瀬ちゃんも、これは惚れるかあ?」




羽衣ちゃんがそう言ってきて、私は羽衣ちゃんの体を軽くつっついた。





「もう、その事は言わないでってば!」


「えー。でも、七瀬ちゃん、男からの告白を大量に断って来たからさ」


「それはそれ。そのことは久遠くんとは違うもん」




私が断り続けているのにも、ちゃんと理由があるんだし。


ただの性格の悪い人って思われてそうで嫌だ。



まあ、実際のところはそんなに性格良くないんだけどね。





「七瀬ちゃんと久遠くんが付き合ったら、すぐに広まるね。でも、クラスが違うから反対の声が多そう」


「付き合わないってば……」




そう言いながら、私は羽衣ちゃんの言葉を考えた。



確かに、反対の声は多そうだ。




私や羽衣ちゃんの在籍するクラス……つまり、Sクラス。



Sクラスって言うのは、成績の順位が学年で男女、上位15名ずつの人がいるクラスなんだ。




首席の私は、Sクラスにいるってこと。




そして、久遠くんのいるAクラスは、ランクが一つ低いクラスなんだ。




学力に少しだけど差があるせいで、考え方も違う。



『Sクラスの生徒はSクラスの人と絡むのが普通』



という考え方のうちの学校では、他クラスでの交流も少ないんだ。





だから、反対される予感が……ってこと。