仕方ないじゃん。




私に命令?何様だよ、お前。

そもそもあの学校で私より目立つ人はいらない。

私がいちばんであるべきなんだ。


動かなくなった私の腕を再度掴み、加藤は進む。

広いロビーを通り、エレベーターに乗る。

14階、最上階のボタンを押す。

ポロン、と音を鳴らし着いた証拠を元にまた少し歩く。

そして大きな扉を引く。



「みんな連れてきたよー。あーあ疲れた!まあでも想像してたより、案外すんなりついてきてくれた」



「おつかれさまです、いちばん面倒くさいところを担当してくれてありがとうございました」



黒を貴重にした所々にピンクのものが置いてある、BARのような部屋。

暗色系で統一された部屋はまさに、闇を表していた。

それに対抗するように窓から見える空の色、14階の景色は澄んでいる。


そこにいるのは、圧倒的に顔が整いすぎた集団。

1人目は、加藤よりも落ち着いた金色の髪の毛に、エメラルドグリーンの瞳。

さっきの加藤の言葉に反応した人。

2人目は、白い髪の毛に、茶色の瞳、持っている本には『人生論』と書いてある。

ジッとこっちを見てきて動かない。