朝食を食べ終わると、お母さんがじろじろとみてくる…。

「…何??」
「…そんなスカートたけでいいの??もう少しおろしなさいよ。それに、携帯は駄目なんだからね??」

「いいの!ウチの勝手でしょ…。真面目にやってたら人生損するの。」

お母さんは溜め息をしながら皿洗いをする。

「せめて、黒髪にしなさい。イジメられる可能性だってあるのよ。」

「茶髪でいいんだって。イジメなんか別に…。だいたい皆茶髪だし。ぢゃあ行ってくる。」

「ちょっと…!美姫!?」

鞄を持ち、自転車に乗る。



─どんな人達がいるんだろう

ほんの少しの不安。

けれど、そんな不安も学校に着いた瞬間すぐになくなった。


「なぁ~んだ、マヂメちゃんばっかりぢゃん。」

校内を見回すと黒髪にショートの子、髪の毛を縛っている子。
男子も黒髪…。


「やっぱ、つまんなさそう…。」

最初はそう思ってた。

そう…


キミに会うまでは─