天使と悪魔~私、ヤクザの愛人になりました~

「おい、時間になるがイクトのやつはまだか……?」
「フライトが少し遅れているみたいだな。」


待ちに待った今日、イクトくんと京子さんが日本に帰ってきます。お会いしたときなんて言おうか頭を悩ませてきましたが、自分の答えがやっと見つかりました。


「あ!天使~!」
「京子さん!!」



久しぶりの京子さんは温かくて優しくて……とても幸せな気持ちにしてくれました。怪我や病気をしてなくて本当に良かったです。



「天ちゃん……。」
「イクトくん……。」

「ごめんなんて一言で許されないことを僕はした……だから、今更許してくれなんて言わない……だけど……亜魔野組に入ることを了承してくれてありがとう……。」


「私は一生あなたのことは許しません。たとえ善い行いをしたとしても、翻ることはないでしょう。ですが、私は亜魔野組の一人でもあります。あなたが命を賭けて組を背負うというのであれば、ここから新しい日々を始めます。私は亜魔野天、亜魔野組若頭の妻です。組のために生きなさい。それが私からの願いです。」



本当はたくさん言いたいことがありました。ですが、今の私がやるべきことは、若頭の妻として組の皆さんに喝を入れること……全てを受け入れ許すこと……。



「この体が朽ちて消えるまで、一生を組に尽くします。僕にやりなおすチャンスをくれた亜魔野組のため、天様のためにも人生全てを捧げます。」




「なんだか私がいない間に随分人増えたんだねー。そんなに人手不足だった?」
「いろいろあってな……戦力はあるにこしたことはないから、若い奴らを鍛えてる。」


「私も戻ってこられたわけだし、天のボディーガードに戻るかな~。」
「京子さん、姐さんのボディガードだったんすか!?かっこよすぎますよ~!」


「えーっと、あんたは……?」



「俺、大地っていいます!格闘技が得意で最近は筋トレメニューも増やしてるんですよ!」
「こんな可愛いのにボディガードやってるの?」

「え、俺かわいいっすか?」

「なんだっけな、ポメラニアンみたい。」




大地くんがいてくれるといつでも場の空気が和みます。こんなにも明るく楽しい日々に戻れたなんて夢みたいです。





「心、ちょっと。」




光さんが何かを心さんに耳打ちしています。

恐ろしい顔をして部屋へ入っていく2人。また、組を巻き込む抗争が始まるのでしょうか……。