天使と悪魔～私、ヤクザの愛人になりました～

「おはようございます、皆さん。」
「ちょっと、昨日零の店に言うようお願いしたよね？」
「あんたのせいで連絡取れなくなったんだけど。」


「すみません…昨日は色々あっていけませんでした。今日代わりに…」

「もういいわ。」



「え、あの……。」


「行こ行こ。」
「そういや今日の講義って…」



私を置いて離れて行ってしまう皆さんたち。私……どうしたら……。




「こんなことだろうと思ったよ。心が言っていた通りだろ……？」


「貴方は昨日の……。」
「これで分かっただろ？利用されていただけだと。」

「私は…間違っていたんでしょうか…？」



「本当にバカだね。ここまでバカだと先が思いやられる。心が呼んでるから行くよ。」
「でも私、授業が……。」


「君の役割忘れたの？善い事をするのが正しいと思っているならついてきな。」
「はい……。」



逆らうことができず光さんの後を追い大学を出ます。



愛人なんて契約するべきではなかったのかもしれない。そもそも愛人について私は詳しくは知りません。ただお金を返す方法でしかない。




「車に乗って。」



路肩に駐車されていた車に乗るよう促される。扉を開けると亜魔野さんが座っていました。

「早く乗れ。」
「はい。」


「いつものホテルに向かえ。」
「はい。」


「ホテル……？」

「ああ。これからお前の品定めをする。抱き心地が悪い愛人なんて最悪だろ。」