天使と悪魔~私、ヤクザの愛人になりました~

1週間とは思うよりも早いもので、いよいよ本日、心さんのご両親とお会いします。

「お2人のご到着だ。」


ガラガラと戸が開くと、左目に傷を負った男性とすらっとした上品な女性が入ってきました。


このお2人が心さんのご両親。



「ん……?君は?」
「あらあら、この子じゃありませんか?心のお相手。」


「心さんとお付き合いをさせていただいております、手使天(てづか そら)と申します。」

「可愛いお嬢さんだこと。そんな堅くならないでいいのよ。気軽に照子さんって呼んでちょうだいね。」
「ありがとうございます。お2人とお会いできて、大変光栄です。」


「見たところ若そうだが、普段は何を…?」
「カトレア女子大学に通っています。」

「学生か……心、お前も隅に置けんな。亜魔野 金彦(あまの かねひこ)、亜魔野組の会長だ。」



ヤクザさんのご両親ということで怖い方を想像していましたが、お2人とも優しそうな方です。



「照子さん、今日もお綺麗ですね!」

「そんなに褒めても、何も出ないわよ。」




張りつめていた空気も一瞬で解けた気がします。圧倒的な存在感と皆さんに慕われる人間性。とても……すごい方々。