「今日の授業はすごくおもしろかったですね!私、動物とか飼ったことがなかったので、実際に触れ合えて嬉しかったです。」
私たちが入った福祉学部の授業でアニマルセラピーの授業を受けました。
犬や猫だけでなくハリネズミやリスなど、普段触れ合えない動物を目の前にして子どものように喜んでしまいました。
「天、本当に幸せそうだったな。昔から動物が好きなの?」
「私の家では飼えなかったんですけど、従弟がいろんな動物を飼っていたんです。私が羊を見てみたいといったら、次の日にはその子の家に羊がいて、狼を見てみたいといったら、狼がいて……私の希望を叶えてくれるかのように、たくさんの動物に囲まれていたんです……。」
「従弟って男の子?もしかしたら、天のことが好きだったんじゃない?気を引きたくて動物を集めたとか…?」
「私は……そんな好かれるような人間じゃないです。」
「男って意外と単純なものだし、好きな子が喜んでると嬉しくなったりするものだよ。その子なりに、天に尽くしたんじゃない?今も関係は良好なの?」
「……。」
「天……?」
「私が中学校を卒業する前に、彼の家は火事に遭ったんです。彼の家は裕福だったので、妬まれ放火をされたのだと両親に聞きました。」
「そう…なんだ……ごめん、思い出したくないこと聞いて……。」
「焼けた家の跡からは大人の遺体が何体も見つかったそうです。でも、彼だと思われる遺体は見つからなかった……だから、私はずっと信じています。彼がこの世のどこかで生きているのではないかと……。」
「天は会いたいって思わないの?」
「もちろん会いたいです。でも……もう、あれから数年たっていて、私のことを忘れてるかもしれないので……。」
「天!この世の中で心がある人間が、天のことを忘れることなんてないよ。天は、いつも誰にだって優しさを与える。そんなにも温かい人間を忘れるようやつは薄情者だ。もしかしたら、どこかで頑張って働いていて、そのうち天を迎えにくるかもしれない。」
そんな、他愛もない話を京子さんとしていました。
私にとって大事だった“彼”。懐かしい”彼“との思い出。
今はどこで何をしているのでしょう……会えなくなってしまってから、寂しくて心の奥深くにしまっていた思い出。
私が教えられた最初の善行。
私たちが入った福祉学部の授業でアニマルセラピーの授業を受けました。
犬や猫だけでなくハリネズミやリスなど、普段触れ合えない動物を目の前にして子どものように喜んでしまいました。
「天、本当に幸せそうだったな。昔から動物が好きなの?」
「私の家では飼えなかったんですけど、従弟がいろんな動物を飼っていたんです。私が羊を見てみたいといったら、次の日にはその子の家に羊がいて、狼を見てみたいといったら、狼がいて……私の希望を叶えてくれるかのように、たくさんの動物に囲まれていたんです……。」
「従弟って男の子?もしかしたら、天のことが好きだったんじゃない?気を引きたくて動物を集めたとか…?」
「私は……そんな好かれるような人間じゃないです。」
「男って意外と単純なものだし、好きな子が喜んでると嬉しくなったりするものだよ。その子なりに、天に尽くしたんじゃない?今も関係は良好なの?」
「……。」
「天……?」
「私が中学校を卒業する前に、彼の家は火事に遭ったんです。彼の家は裕福だったので、妬まれ放火をされたのだと両親に聞きました。」
「そう…なんだ……ごめん、思い出したくないこと聞いて……。」
「焼けた家の跡からは大人の遺体が何体も見つかったそうです。でも、彼だと思われる遺体は見つからなかった……だから、私はずっと信じています。彼がこの世のどこかで生きているのではないかと……。」
「天は会いたいって思わないの?」
「もちろん会いたいです。でも……もう、あれから数年たっていて、私のことを忘れてるかもしれないので……。」
「天!この世の中で心がある人間が、天のことを忘れることなんてないよ。天は、いつも誰にだって優しさを与える。そんなにも温かい人間を忘れるようやつは薄情者だ。もしかしたら、どこかで頑張って働いていて、そのうち天を迎えにくるかもしれない。」
そんな、他愛もない話を京子さんとしていました。
私にとって大事だった“彼”。懐かしい”彼“との思い出。
今はどこで何をしているのでしょう……会えなくなってしまってから、寂しくて心の奥深くにしまっていた思い出。
私が教えられた最初の善行。
