天使と離れて建物へと入ると長く暗い階段が続いていた。
まさか天使がこの組とかかわりがあるだなんて驚いた。天使にだけは”こっち側”に来てほしくなかった。
「ここだ……。」
覚悟を決めてドアノブを回し開けると、中にはたくさんの男たちが並んで立っていた。
「おや、嬢ちゃん、こんなところに何の用だ?」
「ここの若頭を出せ。」
「威勢がいいのはいいが礼儀は守らねえとな。若に何の用だ?」
「手使天の契約書を返してもらいに来た。」
「お前は天のなんだ?」
奥の机にふんぞり返って座っていた男が話しかけてきた。
この人が若頭……?
「彼女の友達です。」
「お前か、天を唆して運び屋させようとしたのは。」
「それは……私の友達がやったこと。私にも責任があることは認めます。私が天の代わりにお金を返すから天との愛人契約を取り消してもらえませんか?」
「10億を1人でか?」
「じゅ、10億……!?」
所馬代でそんなに金を巻き上げようだなんて……こいつは天使のやさしさに付け込んでるのか…?
「所馬代と麻薬売買の始末だけなのにそんなにお金がかかるとは思えません。契約書を返してもらえないなら警察に訴えます。」
「お友達ごっこのためにか…?やれるもんならやってみろ。天をシャブ漬けにして売り飛ばされてもいいんならな。それに俺はあいつの返済なんてどうでもいい。端た金だからな。」
「じゃあ何で契約なんか…?」
「愛人の意味もわからねえのか?セックスに決まってんだろ。従順で何でも言うこと聞く女は飽きねえし、なによりあいつは商売道具として使える。」
「まるで悪魔ですね。」
「そうだろうな。裏社会ではなんでもしてきた。」
天使……やばいよこいつ。
このままじゃ利用されて傷だらけにされる。
ここにいるなら助けて……兄貴。
まさか天使がこの組とかかわりがあるだなんて驚いた。天使にだけは”こっち側”に来てほしくなかった。
「ここだ……。」
覚悟を決めてドアノブを回し開けると、中にはたくさんの男たちが並んで立っていた。
「おや、嬢ちゃん、こんなところに何の用だ?」
「ここの若頭を出せ。」
「威勢がいいのはいいが礼儀は守らねえとな。若に何の用だ?」
「手使天の契約書を返してもらいに来た。」
「お前は天のなんだ?」
奥の机にふんぞり返って座っていた男が話しかけてきた。
この人が若頭……?
「彼女の友達です。」
「お前か、天を唆して運び屋させようとしたのは。」
「それは……私の友達がやったこと。私にも責任があることは認めます。私が天の代わりにお金を返すから天との愛人契約を取り消してもらえませんか?」
「10億を1人でか?」
「じゅ、10億……!?」
所馬代でそんなに金を巻き上げようだなんて……こいつは天使のやさしさに付け込んでるのか…?
「所馬代と麻薬売買の始末だけなのにそんなにお金がかかるとは思えません。契約書を返してもらえないなら警察に訴えます。」
「お友達ごっこのためにか…?やれるもんならやってみろ。天をシャブ漬けにして売り飛ばされてもいいんならな。それに俺はあいつの返済なんてどうでもいい。端た金だからな。」
「じゃあ何で契約なんか…?」
「愛人の意味もわからねえのか?セックスに決まってんだろ。従順で何でも言うこと聞く女は飽きねえし、なによりあいつは商売道具として使える。」
「まるで悪魔ですね。」
「そうだろうな。裏社会ではなんでもしてきた。」
天使……やばいよこいつ。
このままじゃ利用されて傷だらけにされる。
ここにいるなら助けて……兄貴。
