天使と悪魔～私、ヤクザの愛人になりました～

京子さんが事務所に入ってからしばらく経ちます。京子さんのあまりの気迫に負けてしまい頼ってしまいました。私のせいで傷つけてしまうかもしれない。巻き込んでしまうかもしれない。

「あれ、ここで何をしているの…？」


慌てて振り返るとそこには苑神さんが立っていました。


「学校へ戻ったはずじゃないの…？」

「ちょっと事務所に用があって……。」
「ではなぜ入られない…？君は心の愛人であり入ることを誰も拒まない。それとも……誰かを待っている…？」



苑神さんの言葉に背筋が凍ります。この人は私たちのこと見抜いているのかもしれません。





「お願いです、誰にも言わないでください。なんでもしますので。」
「なんでも……？僕が何を求めても何でもする…？」


「はい……。」


「じゃあ、行こうか。」