天使と悪魔~私、ヤクザの愛人になりました~

天が荷物をまとめて部屋を出ていくと見張りをしていた光が部屋に入ってきた。

「随分とやさしくしていたみたいだけど情でも移った?」

「いや、さすがに痛がる奴を無理やり抱くような真似はしない。」
「へえ……てっきり俺は愛人じゃなくて恋人を抱いてるんだと思ったけど…?」

「馬鹿言うな。あいつは愛人、体だけの関係だ。」


「体だけの関係の女のためにわざわざ連絡先まで教えて…?」
「何が言いたい。」


「“俺以外とはするな”。そう言っているような感じがしたけど、それは俺の気のせい…?」


「気のせいなんじゃねえの…?俺には大切な物なんてねえし作る気もねえ。」
「じゃあ俺が開発してもいいよな…?あんだけ従順で服従するような子なかなかいない。俺の体に縛り付けて男なしじゃ生きていけないようにしてやる。」



「勝手にしろ、変態。」



こいつとはもう10年以上の付き合いだ。俺なんかよりも支配欲が強く一言で言うと変態。体だけの関係で遊ぶくせにすぐに自分好みに開発したがる。



「天ちゃんがエロくなっちゃったらごめんね、心。」
「エロい女が嫌いな男がいるのか…?でも無理だけはさせるなよ。」

「それは優しさ?」
「俺に優しさがあると思うか?」

「さあ…?」