天使と悪魔~私、ヤクザの愛人になりました~

四霊組の奴らが屋敷に入ってきた。怪我をしている俺は何もできない。姐さんが必死に俺を守ろとしてくれている。ほとんど鍛錬なんてしてないのに……必死にドスを振り回し戦ってくれている。


このままじゃ姐さんに怪我をさせてしまう……。


俺が亜魔野組にいることを諦めれば……四霊組に行けばなんとかなるのか……?


姐さんのためならどんなことでもしたい。


でも……亜魔野組を離れたくない。その感情が俺の動きを止めてしまっている。



「大地くん……私のために四霊組に行こうだなんて思わないでください。絶対にそんなこと言わせません。大地くんの居場所は亜魔野組にあります。例え四霊組に血が繋がっている人がいたとしても、大地くんは亜魔野組の一員、家族です。ですから私がどんな目に遭っていようと…大地くんは悪くありません。自分に嘘ついて逃げるようなことはしないでください。」



「よく喋る女だな……痛い目見ても学ばないのか?亜魔野組は随分間抜けな女に入れ込んでるな。」

「あなたがたには分からないでしょう。組の温かさ……互いを思いやる気持ちを。何があっても大地くんを守ります。母親は子供を守るんです。それが私の使命です!」



気づいたら体が動いていた。痛みなんて感じない。俺は……亜魔野組のヤクザとして、姐さんを守るんだ。