天使と悪魔~私、ヤクザの愛人になりました~

「ん……?」


「やっとお目覚めか、四霊組の下っ端は随分と間抜けだな。」

「間抜けなのはそっちだろ?殺さないでいたぶる気か?」


「まあ軽い拷問はしてもいいがな……四霊組の目的はなんだ?堅気の人間を巻き込み乱闘……ヤクザの風上にもおけないな。」


「何って……分かってんだろ?お前らを潰して冠木町を取引の場所として使うんだ。」
「随分とべらべらとしゃべる舎弟だな。そう言えと叩きこまれたか?今頃大地を引き取ってどうする気だ?」


「最初からこうなることを分かって亜魔野に入れたんだろ?」

「まあ、お前らが本音をぶちまけるも内蔵ぶちまけるも知ったことないが、冠木町を譲る気はねえし、望むなら殺し合いも即再開だ。」


そう言って銃口を向ける心さん。凍り付く現場で響き渡る時計の音。刻々と時が経つのに張りつめていて“殺し合い”の合図が今にも鳴りそうです。



「撃てよ……俺は何も話せねえ。四霊を知りたきゃ地獄に堕ちろ。亜魔野になんて負けねえ、四霊の恐ろしさを身をもって知れ。」



「天……壱嘉と一緒に廊下へ出てろ。こいつらを始末する。」

「私は動きません。亜魔野組の一員として、彼らの死を見届けます。」


私の言葉が消えると共に銃声が5回鳴りました。先ほどまで息をしていた方々は動かなくなり薬きょうが落ちる音が響き渡ります。




初めて見届けた抗争の死。




戦争の弐章目の幕が上がりました。