天使と悪魔~私、ヤクザの愛人になりました~

銃声が響き渡り、部屋にいた四霊組の人たちとの抗争が始まりました。私は光さんと心さんの後ろで守られています。


人が撃たれ流れ出る血を見るのは気分がいいものではありません。


ですが、これは亜魔野組として避けられない運命。



極道で生きると決めた私の初めての舞台(ステージ)

「ひとまずここにいる奴らは片付いた。かける、壱嘉周りを見てこい。天、大地の治療を。」
「はい!」



治療道具を持って大地くんに駆け寄るとわき腹から大量の血が溢れています。急所をわざと外したかのような刺し傷……先ほどの女性が楽しんで刺したのが分かります。


「姐さん……俺の血で汚れますよ……自分で拭きます。」
「私に…やらせてください。組の皆さんが傷を負う姿は怖いです……ですが、私は皆さんを支えるために治療の仕方を学んできました。少しでも皆さんの傷を癒せるよう……力になれるよう、自分にできることをしたいんです。」



「姐さん……俺、四霊の隠し子だったんすよ……つまり裏切り者なんす。ずっと亜魔野組の一員だって思ってたのに……四霊に来いって言われたんす。」


「大地くんがどこの生まれた人間だとしても、私はずっと仲間だと……家族だと信じています。それに四霊組に移るのであればこんな銃撃戦、起こらなかったはずです。大地くんは亜魔野組に尽くすことを選んでくださいました。何があろうと裏切り者なんかじゃありません。」



「姐さん……大好きっすよ。亜魔野組が……姐さんが大好きです。」




大地くんの身体を包み込むと鼓動が聞こえました。私の華奢な肩では大地くんの全てを包み込むことはできませんが、しっかりと大地くんが生きている音が……戦おうとしている力を感じました。


「光さん、フロアを周りましたが四霊組の連中はいませんでした。おそらくここにいた奴らだけかと……。」

「心、どうする?こいつらに四霊の居場所を吐かせるか?」


「そうだな……気を失っている間にベッドの柱に繋げ。組の奴らには外の動きを見張らせる。」