天使と悪魔~私、ヤクザの愛人になりました~

「天、今日はお前が動け。」


しばらく忙しくしていたこともあって、3週間ぶりの営みです。私が騎乗位を覚えてから心さんは私に動け、と言うようになりました。下から見上げられるのは何回経っても恥ずかしいです。


「天の乳首は小さいな……俺の口ですぐ覆える。」
「くすぐったいですよ……」


心さんの舌の動きはなんだか意地悪で、癖になります。焦らされているのに嬉しくて……恥ずかしいのにもっと触れてほしくなります。


「子供ができたら、お前の毎日はさらに忙しくなるな……。俺もできるだけ子育てには参加したいが、仕事がある……。」
「家のことは私に任せてください。私は子育ても頑張ります。しっかりとこの組を守りますから……。」


私がそういうと心さんはとても切なそうな顔をしていました。


「俺は……気づいたときには若頭として生きてきたからなんとも思わなかったが、これから生まれてくる子供は生まれた瞬間からヤクザの家の子だって言われるんだよな……。男なら組を継ぎ女ならどこかに嫁ぐ。俺は……できることなら、将来は子供に選ばせてやりたい。堅気として生きるか、ヤクザとして生きるのか。生まれたときからどうやって生きるのかを決められるなんてあんまりだ……。」

「そうですね……私もできることなら好きなように生きてほしいと思います。ですが、子は親の背中を見て育ちます。たしかに、ヤクザの親の背中を見て育つということは普通のことではないかもしれません……でも、普通じゃないからこそ、分かってくれることもあると思います。100%正しい子育てなんてありません。私たちは私たちなりに一生懸命向き合えば、きっと誇らしい大人になってくれると思いますよ。」



「そうだな……。俺らにしかできない子育てをしよう。」