『俺は、平凡な男の子だったのに…』
俺は高橋愛希。水原高校に通っている高校一年生。先週の日曜日に入学式があり、今日で1週間が経とうとしている。今日は、日曜の真っ昼間からごろごろしていた。まだ引っ越したばかりということで、友達はいないし、遊べる場所もわからないという状況で暇を満喫している。
「舞喜斗に会いたいな…」
友達がとても恋しい…。
本当は引っ越す予定などなかったが、親が再婚したという理由でつい最近に引っ越して来たのだ。前の家はアパートだったが、新しい家は一軒家で、徒歩15分くらいの所位に学校がある。とても自然が多くて素敵な場所だ。坂の上に建っているというのもあって、海がとても綺麗に見える。
「よし!探検に行くか!」
まだ、この家に来てから1ヶ月も経っていない。なので、ここら辺を探検することにした。
「お母さーん!出かけてくるー」
荷物を整理している背中に声をかける。
「迷わないようにねー、スマホ持った?」
お母さんは昔から心配性だから毎回確認してくる。まぁ、ありがたいことでもあるんだけど、最近は少しうるさく感じてしまう…。反抗期か?
「持ったよ。行ってきます」
俺はぶっきらぼうに答えてドアを飛び出した。
ただ、ひたすらに海へ向かって走った。
「わぁっ」
思わず声が出てしまった。こんなに綺麗な色を見たことがないと思うくらい海が眩しかった。しかし…。ずいぶん走ってきてしまった。もう、家なんか見えない。周りには、ただ沿岸に沿った道路が続いている。すぐ隣にある階段で砂浜に降りることができるみたいだ。
「降りてみようかな」
俺は迷わず、その一段に一歩を踏み出した。
何時間経ったのだろう…。俺は綺麗な海と空のスカイブルーに囲まれて楽しい時間を過ごしていた。しかし、あたりが暗くなってきたので帰ることにした。それにしても、楽しかった。感動するものが数え切れないほどたくさんあった。
「また、明日も学校帰りに寄ってから帰ろうかなー」
俺はまたここにくることを、遠くはないと感じながらそんなことを考えていた。道路の方に向かうため、階段を登ろうとした。
「あれ?」
あたりが真っ暗になって…。何が起こっているの?何も見えない…わからないっ。
光一つすら見えなせいで、不安はどんどん増していくばかり。
「何だあれ?光!?」
蛍みたいな光が見えた。一つ二つと増えいていく。
「もう、ここには来ないで」
誰!?女の子の声がした。しかし姿は見えない。
「どこにいるの!?」
問いかけたが、返事が戻ってくる様子はない。
「ねぇ、返事してよっ」
「聞いてるのっ?」
『ひっく、誰か助けてよぉ』
俺は高橋愛希。水原高校に通っている高校一年生。先週の日曜日に入学式があり、今日で1週間が経とうとしている。今日は、日曜の真っ昼間からごろごろしていた。まだ引っ越したばかりということで、友達はいないし、遊べる場所もわからないという状況で暇を満喫している。
「舞喜斗に会いたいな…」
友達がとても恋しい…。
本当は引っ越す予定などなかったが、親が再婚したという理由でつい最近に引っ越して来たのだ。前の家はアパートだったが、新しい家は一軒家で、徒歩15分くらいの所位に学校がある。とても自然が多くて素敵な場所だ。坂の上に建っているというのもあって、海がとても綺麗に見える。
「よし!探検に行くか!」
まだ、この家に来てから1ヶ月も経っていない。なので、ここら辺を探検することにした。
「お母さーん!出かけてくるー」
荷物を整理している背中に声をかける。
「迷わないようにねー、スマホ持った?」
お母さんは昔から心配性だから毎回確認してくる。まぁ、ありがたいことでもあるんだけど、最近は少しうるさく感じてしまう…。反抗期か?
「持ったよ。行ってきます」
俺はぶっきらぼうに答えてドアを飛び出した。
ただ、ひたすらに海へ向かって走った。
「わぁっ」
思わず声が出てしまった。こんなに綺麗な色を見たことがないと思うくらい海が眩しかった。しかし…。ずいぶん走ってきてしまった。もう、家なんか見えない。周りには、ただ沿岸に沿った道路が続いている。すぐ隣にある階段で砂浜に降りることができるみたいだ。
「降りてみようかな」
俺は迷わず、その一段に一歩を踏み出した。
何時間経ったのだろう…。俺は綺麗な海と空のスカイブルーに囲まれて楽しい時間を過ごしていた。しかし、あたりが暗くなってきたので帰ることにした。それにしても、楽しかった。感動するものが数え切れないほどたくさんあった。
「また、明日も学校帰りに寄ってから帰ろうかなー」
俺はまたここにくることを、遠くはないと感じながらそんなことを考えていた。道路の方に向かうため、階段を登ろうとした。
「あれ?」
あたりが真っ暗になって…。何が起こっているの?何も見えない…わからないっ。
光一つすら見えなせいで、不安はどんどん増していくばかり。
「何だあれ?光!?」
蛍みたいな光が見えた。一つ二つと増えいていく。
「もう、ここには来ないで」
誰!?女の子の声がした。しかし姿は見えない。
「どこにいるの!?」
問いかけたが、返事が戻ってくる様子はない。
「ねぇ、返事してよっ」
「聞いてるのっ?」
『ひっく、誰か助けてよぉ』
