ほっとけないよ

「ヤマシロくん。
俺に英語教えてくんない!?」

「……だれ?」
「ウドウだよ!!」
今日も、
ヤマシロくんは通常運転 -

天気の良い昼休みは、教室からごそっと生徒がいなくなる。
学生食堂の庭は花壇があってきれいだし、お弁当やパンを外で食べても良いし、
授業中に早弁したやつらは購買へ行きパンやカップ麺などを買い求め、
食べ終わったら校庭でサッカーに興じる。
うちのクラスの面白いところは、昼休みのサッカーが男女混合なところだ。
(俺も行きたいけど、)

ヤマシロくんが、
またお昼を冷たいお茶だけで済まそうとしてるので!!

いや、
俺がヤマシロくんの面倒を見る義務なんて1ミリもないんだけど、
ヤマシロくんって生まれたての赤ちゃんみたいな危うさがあるから。
(それに、なぜだろう。
ヤマシロくんの面倒をほかのひとに見させたくないって言うか、)

俺は、自分の分といっしょに買ってきたタマゴサンドをヤマシロくんに渡す。ゆでたまごをつぶしてマヨネーズと塩コショウとちょっぴりのお砂糖で和えたもの。
「……ども」
「タダじゃないからね?
ちゃんとお代払ってね」