短編恋愛物語その②〜身長差と腐れ縁〜

「マジでありがとう。お礼に何か奢るよ」



「いらないよ。今日はこれから帰って勉強しなきゃだし」



「あ、じゃあ…ちょっと待ってて!」




優は廊下を走ってどこかに行くと、5分くらいして戻って来た。



手には缶のミルクティーを持っている。




「ほいっ」


ミルクティーがこちらに向かって投げられる。

慌ててキャッチした。




「葉月、ミルクティー好きだったよな?
それお礼だから!」



「………ありがと…」



掌からジンワリと温かさが伝わってくる。




「じゃ、また明日!」と、優は去って行った。



もう一度ミルクティーを見つめる。



その日飲んだミルクティーがいつもより美味しかったのは、きっと寒いからだ。