短編恋愛物語その②〜身長差と腐れ縁〜

「そーいやさ、軽音部のギターピックがほとんど全部なくなったんだけど知らね?」



「知る訳ないでしょ。棚の隙間にでも挟まってるんじゃないの。ちゃんと管理しないからなくなるんでしょ」



適当に言いながら自分の席に着いた。



教科書とペンケース、ノートと水筒を通学リュックから取り出した。



「一緒に探してくんね?一生のお願いだから!」



「その『一生のお願い』って昔から50回は使ってるよね?」




優はギクッという効果音が出てきそうなくらい露骨に顔を顰めた。



でも、ギターピックがほとんどないのは大変だろう。


軽音部は来月の文化祭で演奏することも決まっている。練習できないのはさすがに可哀想だ。