【中】恋はタイミング

「まじ海うぜぇ」


席に戻ってきた海に俺は言った。


番号順で前後な俺ら。


一年のときもこれで、俺らは仲良くなったんだ。


「でも全部事実じゃん?」


「う…っ」


そう言われると反論できねぇじゃん。




「はぁ〜…」


ため息をついた俺は、教室を見渡した。


クラス替えしたばっかで、顔は知ってても名前はわからない奴だらけ。


そろそろ自己紹介も飽きたな。