内心真面目にプロななりたい!!

そんな夢も持っていた。


うちの学校の野球部は県大会でも上位だったが、優勝という栄光までいかなかった。


だから…。


俺が部長になった時。


『優勝』という目標を掲げたんだ!!


先輩の築き上げてきたものや、この学校に、優勝という栄光を勝ち取りたい!


俺は、無我夢中だった。


だけど…。

いつの間にか。


後ろを振り返れば、誰1人ついて来る奴が居なくなった。


『お前にはついていけねー!』

そう言って、だんだんと離れて行った。


「何だよ!はったり野郎が…」

そんな言葉しか出なかった。


そんなある日。


暗くなったグランドで1人、バッティングをしていた俺に。


「神島くん?」