Starry Flight, I Will Remember You

彼は少し視線を落とし、ためらいがちに言った。

「まだこの仕事、続けてるんだな。」

その言葉に、胸の奥が熱くなる。

「ええ、ずっと。」

短い返事の中に、過去から今へと続く自分の時間を込めた。

「…あのさ、」

彼はためらいながらも、視線を落とし、言葉を探すように続けた。

「ずっと思ってたんだ。どうして、あのとき別れを選んだのかって。」

私は一瞬、胸が詰まった。

その問いは、私自身も何度も心の中で繰り返してきたものだった。

「…仕事があったから。私は空を飛び続けて、あなたも出張ばかりで。会う時間がなくて、すれ違いばかりだった。」

彼は静かに頷いた。

「そうだな。俺も分かってた。けど…やっぱり、もったいなかったよな。」

その声には、未練と後悔が滲んでいた。

私は笑顔を作りながらも、胸の奥が痛んだ。

「そうね。でも、仕方なかった。」

短い言葉に、過去の重さと今の距離が詰め込まれていた。

彼は窓の外を見やり、低く呟いた。

「…もし、もう少し時間があったら、違ったのかな。」

私は答えられず、ただ彼の横顔を見つめた。

その沈黙の中に、互いの思い残しが静かに漂っていた。

「そうだね。」

彼が小さくつぶやいた。

その声は、過去を認めるようであり、未来を諦めるようでもあった。

私は返す言葉を探したけれど、どんな言葉も見当たらなかった。

慰めも、約束も、再会の喜びも――どれも空虚に響くだけだと分かっていた。

だから私は、笑顔を作り、仕事を言い訳にその場を離れた。

「失礼いたします。」

短い言葉を残し、通路へと歩き出す。